［ニューヨーク　１３日　ロイター］ - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。７月の卸売物価指数（ＰＰＩ）の伸びが鈍化したことを受け、米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が９月に利下げを行うとの見方が強まった。

７月のＰＰＩ（最終需要向け財・サービス）は前月比（季節調整済み）０．１％上昇、前年比２．２％上昇と、伸びは共に前月から鈍化。物価圧力が緩やかになっていることが示された。

市場の関心は１４日発表の消費者物価指数（ＣＰＩ）と１５日の小売売上高に移る。

ウェドブッシュ・セキュリティーズの株式取引担当マネジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏は「コアＰＰＩの数字はＦＲＢがインフレを比較的うまく抑制しており、早めに利下げが行われる可能性が高いという見方を強める」と述べた。

業種別では情報技術や一般消費財の上昇が目立った。一方、エネルギーは原油の値下がりを受けて下落した。

中小型株で構成するラッセル２０００は１．６％高。

個別ではコーヒーチェーン大手スターバックスが２４．５％急伸。チポトレ・メキシカン・グリルを率いるブライアン・ニコル氏を新最高経営責任者（ＣＥＯ）に指名したことを好感した。チポトレは７．５％安で引けた。

ホームセンター大手のホーム・デポは一時の下げから切り返して１．２％上昇。同社は通期の見通しについて、減益とより大幅な既存店売上高の減少を見込んだ。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を４．３６対１の比率で上回った。ナスダックでも２．５９対１で値上がり銘柄が多かった。

終値 前日比 ％ 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株３０種 39765.64 +408.63 +1.04 39445.27 39792.80 39392.41

前営業日終値 39357.01

ナスダック総合 17187.61 +407.00 +2.43 16944.74 17192.79 16943.95

前営業日終値 16780.61

Ｓ＆Ｐ総合５００種 5434.43 +90.04 +1.68 5376.98 5436.50 5376.98

前営業日終値 5344.39

ダウ輸送株２０種 15400.75 +152.05 +1.00

ダウ公共株１５種 1003.14 +2.23 +0.22

フィラデルフィア半導体 4942.31 +198.48 +4.18

ＶＩＸ指数 18.12 -2.59 -12.51

Ｓ＆Ｐ一般消費財 1428.42 +33.79 +2.42

Ｓ＆Ｐ素材 561.40 +5.73 +1.03

Ｓ＆Ｐ工業 1057.24 +11.20 +1.07

Ｓ＆Ｐ主要消費財 847.87 +3.86 +0.46

Ｓ＆Ｐ金融 706.34 +5.94 +0.85

Ｓ＆Ｐ不動産 262.40 +1.85 +0.71

Ｓ＆Ｐエネルギー 682.75 -7.01 -1.02

Ｓ＆Ｐヘルスケア 1760.97 +21.38 +1.23

Ｓ＆Ｐ通信サービス 298.99 +4.35 +1.48

Ｓ＆Ｐ情報技術 4173.71 +121.44 +3.00

Ｓ＆Ｐ公益事業 376.02 +1.95 +0.52

ＮＹＳＥ出来高 9.34億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 36475 + 255 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 36415 + 195 大阪比