- 2024/07/30 掲載
トヨタ、24年上期の世界販売・生産2年ぶり前年割れ 日本・中国不振
[東京 30日 ロイター] - トヨタ自動車が30日発表した2024年上期(1―6月)の世界販売(トヨタ車とレクサス車のみ)は前年同期比0.9%減の489万2259台、世界生産は同5.0%減の464万8863台だった。認証不正問題などで出荷停止の車種があった日本や、競争激化が続く中国での販売減少が響き、販売・生産とも2年ぶりに前年を下回った。
上期の国内販売は22.3%減の68万2296台だった。後席ドアのスイッチ不良でリコール(回収・無償修理)を実施したハイブリッド車(HV)「プリウス」の生産を4月4日から6月16日まで停止したほか、認証不正の対象車である「ヤリスクロス」「カローラフィールダー」「カローラアクシオ」の3車種が6月3日から生産停止となっていることが影響した。同3車種の生産停止は8月も続く予定。
中国では10.8%減の78万4621台だった。現地メーカーが販売を強化している電気自動車(EV)への需要シフトや価格競争の激化が響いた。
一方、上期の海外販売全体では前年同期比3.7%増の420万9963台となり、上期として過去最高だった。北米や欧州では「RAV4」や「カローラ」などのHVモデルの需要が堅調で、北米が14.6%、欧州が10.2%それぞれ伸びた。北米におけるHVを含む電動車販売比率は38%と過去最も高い割合で、HVの販売は57.2%増の47万3000台と過去最高となった。
トヨタ全体での電動車販売も22.4%増の209万3071台と上期として過去最高を記録した。
6月単月は、世界販売が前年同月比5.1%減の85万3082台と2カ月ぶりに前年を割り込んだ。海外販売も3.4%減と4カ月ぶりに減少、国内販売も14.4%減と6カ月連続で前年を下回った。世界生産は12.9%減の79万5862台で5カ月連続の前年割れ。このうち国内は18.8%減で2カ月ぶりに前年を下回り、海外は9.9%減と4カ月連続で落ち込んだ。
ダイハツ工業と日野自動車を含むグループでの世界販売は、上期が4.7%減の516万2442台で2年ぶりに前年を下回り、6月は5.8%減の91万2971台と5カ月連続で前年割れとなった。世界生産は、上期が9.8%減の507万4575台で2年ぶりに前年割れ、6月は11.8%減の89万4541台と6カ月連続で減少した。
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