- 2024/07/16 掲載
NY外為市場=ドル小幅安、FRB議長発言受け 米政局にらみ仮想通貨急騰
パウエルFRB議長は15日、ワシントン経済クラブ主催の会合に出席し、第2・四半期の毎月のインフレ指標は、物価上昇ペースがFRBの目標に持続可能な形で戻りつつあるという「確信をいくらか強める」ものだったと述べた。
ドルはパウエル議長の発言を受けて一時急落した。終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.07%安の104.22。パウエル議長の発言前は、104.31まで上昇していた。
バノックバーン・グローバル・フォレックス(ニューヨーク)のチーフマーケットストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「米経済はソフトランディングを達成し、今度はハードランディングを回避すべきと、パウエル議長はもっと強く主張できたはずだ」と述べた。
CMEグループのFEDウォッチによると、市場は現時点で9月に少なくとも0.25%ポイントの利下げが実施される可能性を完全に織り込んでいる。
トランプ前大統領の暗殺未遂事件を受け、同氏が11月の選挙戦で勝利する可能性が高まったとの見方か広がる中、暗号資産(仮想通貨)ビットコインは約6%高の6万3808ドル。一時、3週間ぶりの高値となる6万3838.86ドルを付けた。イーサも7%以上上昇し、3417.20ドルとなった。
ドル/円は157.89円と横ばい。パウエル議長の発言を受けて157.15円まで下落し、6月17日以来の安値を付けた。
ユーロは0.09%安の1.0897ドル、ポンドは0.22%安の1.2964ドル。
ドル/円 NY終値 158.01/158.04
始値 157.95
高値 158.17
安値 157.18
ユーロ/ドル NY終値 1.0894/1.0895
始値 1.0908
高値 1.0922
安値 1.0894
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