- 2024/07/10 掲載
VW、ブリュッセル工場の閉鎖を検討 高級EVの需要急減で
[ベルリン 9日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は9日、高級電気自動車(EV)の需要が急減しているため、傘下の高級車ブランド「アウディ」を生産するベルギー・ブリュッセルの工場を閉鎖する可能性があると明らかにした。
VWの工場閉鎖は1988年の米アラバマ州ウエストモアランド工場以来初めてとなる。
ブリュッセル工場の代替用途模索や閉鎖などの経費、その他想定外の費用により、2024年度に最大26億ユーロ(28億ドル)の負担が生じる見込み。
VWは営業利益率見通しを従来の7─7.5%から6.5─7%に下方修正した。VWの議決権の過半を握る持ち株会社のポルシェ・オートモービル・ホールディング(ポルシェSE)の利益予想も35億─55億ユーロに引き下げた。
関係者によると、2018年発売のアウディのフルサイズSUV(スポーツタイプ多目的車)「Q8e─tron(イートロン)」は需要が大きく落ち込んでいる。VWは生産の完全な打ち切りを検討しており、2025年に実施する可能性があるという。
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