- 2024/07/10 掲載
米国株式市場=S&P・ナスダック最高値続く、エヌビディアが高い
[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米国株式市場ではS&P総合500種とナスダック総合が最高値を更新して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が議会証言で、一段と良好な経済データが得られれば、利下げの根拠が強まると述べたことを受けた。
半導体大手エヌビディアが2.5%高と上昇を主導し、他の半導体株の下落を相殺した。
マイクロソフトは1.4%下落。テスラは3.7%高で、年初来の上昇率は5%となった。
人工知能(AI)の成長に対する楽観論がFRBの利下げを巡る不透明感を相殺する中、ナスダックは6営業日連続、S&Pは5営業日連続で最高値を更新している。
パウエルFRB議長は9日の議会証言で、インフレ率は目標の2%を依然上回っているものの、ここ数カ月は改善しているとし、一段と良好なデータが増えれば利下げの根拠が強まると述べた。同時に「この場で金利に関する今後の行動の時期についていかなるシグナルも送るつもりはない」と強調した。
CMEのフェドウォッチによると、市場は年内50ベーシスポイント(bp)の利下げを引き続き織り込み、9月の25bp利下げの確率は約72%と予想している。
USバンク・ウェルス・マネジメントのシニア投資ディレクター、ビル・ノーシー氏は「米経済と現在の米労働市場は2024年を通じて驚くほど堅調に推移している。われわれの基本シナリオでは景気後退は最も可能性の高い結果ではなく、年内、そして来年にかけて緩やかな成長が続くと予想する」と述べた。
12日に第2・四半期決算を発表するJPモルガンとウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)は1%超、シティグループは2.8%、それぞれ上昇。ロイターはFRBが国内最大手8行の自己資本負担を総額数十億ドル軽減できる可能性があるルール変更について検討していると報じた。
ソフトバンクグループ(SBG)が出資する医療分野のテック企業テンパスAIは4%近く上昇。JPモルガンやモルガン・スタンレーなど証券各社が強気の投資判断でカバーを開始した。
S&P500では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.5対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は96億株。直近20営業日の平均は116億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 39291.97 -52.82 -0.13 39357.37 39492.28 39146.60
前営業日終値 39344.79
ナスダック総合 18429.29 +25.55 +0.14 18465.02 18511.89 18381.60
前営業日終値 18403.74
S&P総合500種 5576.98 +4.13 +0.07 5584.24 5590.75 5574.57
前営業日終値 5572.85
ダウ輸送株20種 14993.76 -164.85 -1.09
ダウ公共株15種 908.84 +4.23 +0.47
フィラデルフィア半導体 5765.20 -0.01 0.00
VIX指数 12.51 +0.14 +1.13
S&P一般消費財 1552.03 +3.99 +0.26
S&P素材 549.87 -5.64 -1.01
S&P工業 1022.88 -4.66 -0.45
S&P主要消費財 824.63 -1.95 -0.24
S&P金融 694.03 +4.47 +0.65
S&P不動産 240.99 +0.16 +0.07
S&Pエネルギー 678.86 -6.46 -0.94
S&Pヘルスケア 1689.61 +7.21 +0.43
S&P通信サービス 319.20 +0.13 +0.04
S&P情報技術 4542.49 +1.71 +0.04
S&P公益事業 349.50 +0.97 +0.28
NYSE出来高 8.32億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 41555 - 65 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 41515 - 105 大阪比
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