- 2024/05/28 掲載
海外勢、インド社債にも注目 国債の指数組み入れ控え
[ムンバイ 28日 ロイター] - 海外勢がインドのルピー建て社債への投資を増やしている。インドの社債はこれまで海外勢の関心が薄かったが、インド国債が6月28日からJPモルガンの新興国債券指数に組み込まれることから、社債にも関心を寄せる海外勢が増えているという。
データや複数の市場関係者の話で明らかになった。
バークレイズ・インディアの市場責任者、Siddharth Bachhawat氏は「海外の債券投資家がインド市場に関与するようになり、インド社債への関心が高まっている」と述べた。
預託機関のデータによると、海外勢は今年に入り800億ルピー(9億6300万ドル)のルピー建て社債を買い越している。昨年までは6年連続の売り越しで、売り越し総額は1兆0600億ルピーに達していた。
市場関係者によると、RECやPFCなど公営企業が発行する期間の短い債券の買いが増えており、一部の市場関係者は流動性の向上も予想している。
ブラックロックのアジア太平洋債券ストラテジスト、Hui Sien Koay氏は、現在インドのハイイールド社債市場には流動性がないが、指数への組み入れでフローが増えるだろうと述べた。
こうした関心の高まりを受けて、海外の一部の運用会社はインド社債に特化した上場投資信託(ETF)の立ち上げを検討している。
英タブラ・インベストメント・マネジメントは現在、国債ETFを提供しているが、社債ETFを立ち上げる可能性を検討していると明らかにしている。
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