- 2024/05/15 掲載
午前の日経平均は続伸、米株高で 買い一巡後は小動き
日経平均は前営業日比177円高としっかりでスタート。指数寄与度の高い銘柄や半導体関連株が買われて指数を押し上げ、前場序盤に460円高の3万8816円60銭まで上昇した。ハイテク株のほか、好業績銘柄への買いも相場を支えた。ただ、上昇一服後は次第に上げ幅を縮小し、前場後半にかけては小幅高の水準でもみ合った。
今晩は米国で4月の消費者物価指数(CPI)が公表されるため、「重要指標を前にポジション調整をする動きも出ている」(国内証券・ストラテジスト)との指摘があった。
企業の決算発表はピークを迎え、市場では「決算はそこまで良い数字ではなかったが、自社株買いなど株主還元策が日本株を支える要因になった」(GCIアセットマネジメントのポートフォリオマネージャー・池田隆政氏)との見方が聞かれた。国内企業の決算発表が一巡することで材料が少なくなる中、市場の関心は22日の米エヌビディア決算に向かっている。池田氏は「目先1週間程度はエヌビディア決算への期待感でしっかりした展開が続くのではないか」とみている。
TOPIXは0.18%高の2735.97ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆6879億5500万円だった。東証33業種では、ゴム製品、精密機器、電気機器など15業種が値上がり。石油・石炭製品、繊維、不動産など18業種は値下がりした。
個別では、前日の米市場でフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が上昇したことを好感し、東京エレクトロンが2%超高、アドバンテストが3%超高だった。指数寄与度の高いファーストリテイリング、ソフトバンクグループは小幅高。
前日に発表された決算や資本政策が好感され、ソニーグループが9%高。一方、決算内容が嫌気されたニトリホールディングスは16%超安、楽天グループは3%超安だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり545銘柄(33%)に対し、値下がりが1058銘柄(64%)、変わらずが46銘柄(2%)だった。
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