- 2024/05/14 掲載
ソニーGの今期、5.5%の営業増益見通し 1株を5株に分割
Ritsuko Shimizu
[東京 14日 ロイター] - ソニーグループは14日、2025年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比5.5%増の1兆2750億円になりそうだと発表した。モバイル向けイメージセンサーの販売増やゲーム、音楽分野の増益が寄与する。
ただ、IBESがまとめたアナリスト23人のコンセンサス予想1兆3350億円に届かなかった。
半導体事業(イメージング&センシング・ソリューション)の営業利益は2700億円で、前期の1935億円から大幅に増加する見通し。ゲーム事業も3100億円(前期実績2902億円)と伸長を見込んでいる。
想定為替レートは1ドル=145円前後(前期実績は144.4円)、1ユーロ=157円前後(同156.6円)。
9月30日時点の株主に1対5の株式分割を実施する。併せて、3000万株(発行済み株式の2.46%)、総額2500億円を上限とする自社株取得枠を設定することも決議した。取得期間は15日から2025年5月14日。
24年3月期の連結営業利益は前期比7.2%減の1兆2088億円で、会社計画の1兆1800億円をやや上振れて着地した。金融分野の大幅減益と半導体事業分野での減価償却費増加が響いた。
「プレイステーション5」の販売台数は2080万台で、2月に発表した目標値2100万台とほぼ同水準だった。
同日発表した27年3月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画で、営業利益年平均成長率(除く金融)は10%以上を目標として掲げた。3年間累計の営業利益率(除く金融)は10%以上とした。
機動的な自己株取得も含む3カ年の戦略投資(金融を除く)は1.8兆円実施。22年3月期から24年3月期までの前中計の実績は1.3兆円だった。また、設備投資は1.7兆円(前中計実績は1.9兆円)を計画している。
PR
PR
PR