[北京 １１日 ロイター] - 中国商務省の高官は、欧州連合（ＥＵ）欧州委員会の高官と会談し、ＥＵの補助金に関する調査は中国と欧州の互恵的な協力関係を妨げるもので、中国は断固としてこれに反対すると表明した。

商務省の１１日付の声明によると、高官は、ＥＵがこれまでに着手した調査が全て中国の新エネルギー関連企業を狙っており、欧州で投資・貿易協力を行う中国企業の信頼感を著しく損ねるものだと批判した。

声明は商務省の貿易救済局長の発言としたが、名前は出していない。欧州委通商防衛部門の責任者、マーティン・ルーカス氏と会談した。

ＥＵは今週、欧州に風力発電タービンを供給する中国企業に対し補助金調査を実施すると発表した。

また中国商務省高官は、ＥＵが調査の過程で補助金の定義をゆがめたほか、手続きの基準をオープンにしなかったと主張。公正な競争環境を阻害する保護主義的行為と断じた。