- 2024/04/10 掲載
TSMC取引先、2年で1割増=全国に471社―帝国データ調査
帝国データバンクは10日、半導体の受託製造で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)や関連企業の取引先に関する調査結果を公表した。2021年11月の前回調査と比べ、24年2月時点で取引先企業は10.3%増加の471社となった。地域別では、半導体素材や製造装置などを手掛ける企業が多い関東の増加が目立った。
TSMCは、2月に熊本県菊陽町に日本初の生産拠点となる第1工場を開所。同町には第2工場も建設する予定で、年内に着工し、27年末までの稼働を目指している。両工場を運営するTSMC子会社には、トヨタ自動車やソニーグループの半導体子会社などが出資している。
調査では、TSMCやその子会社などと取引のある企業は5社増の74社、ソニーグループの半導体子会社と取引のある企業は約40社増の412社となった。全体の471社を地域別に見ると関東の企業が18%増加の229社となり、半数弱を占めた。九州は4.1%増の153社だった。
帝国データは「半導体産業に関連した供給網への参入障壁は高い」と指摘。半導体が九州の基幹産業として発展する上で、「九州外の企業に取引が集中していることに課題が残る」と分析している。
【時事通信社】 〔写真説明〕台湾積体電路製造(TSMC)のロゴ(AFP時事)
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