- 2015/10/08 掲載
フィールドサービス支援プラットフォーム「サービスマックス」が日本市場に参入
記者発表会に登壇したサービスマックス CEO デービッド・ヤーノルド氏は、同社のミッションを次のように説明した。
「製品が存在するあらゆるところに必要なのがフィールドサービスだ。我々のミッションは、優秀なフィールドエンジニアが優れたフィールドサービスを提供できるよう支援することだ」(デービッド氏)
彼らがフィールドエンジニアに提供する価値は、1日に行える作業時間を増やし、生産性を向上させること。デービッド氏は「フィールドエンジニアはもっと大切にされるべき存在。世界は変わってきている。もはや製品とサービスは一体化しており、我々はあらたなサービス経済のためのオペレーションシステムを目指す」と展望を述べた。
日本基準のサービス提供がカギになる
「1つめのローカリゼーションだが、10月6日、日本語版をリリースした。製品は大きく管理画面と派遣コンソール、さらに作業員が持つモバイル端末の日本版をリリースする」
2つめの国内体制は、日本でのサービス浸透において重要な要素だ。日本の製造業にはさまざまなノウハウが蓄積されており、そこからさまざまなフィールドサービスが提供されている。「重要なのは、日本基準のサービスを提供すること。日本の顧客に対して、我々のテクノロジーがいかに貢献できるか」(垣貫氏)
そこで発表されたのがナビタイムとの連携だ。フィールドエンジニアは地図情報や経路情報をよく使う。日本版限定の機能として、サービスマックスのプラットフォーム上で日本国内の電車、地下鉄経路の情報を提供していく。グーグルマップではまだ電車や地下鉄情報が不足しており、このように日本独自の機能を、ユーザーからのヒアリングに基づいて提供していくねらいだ。
3つめの国内体制の強化については、来年度までに20名体制に強化する。
「なおビジネスモデルは、日本では100パーセント間接販売を考えている。だが、我々のソリューションは複雑であり、蓄積されたノウハウを届けれるための啓蒙活動やサポートをパートナーとともにおこなう。いわゆるハイタッチ・モデルでセールスを進めていく」(垣貫氏)
ソニーやリコーなどのグローバル企業は海外でサービスマックス導入済みだが、国内においては、トプコン、SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズ、テクノ・トッパン・フォームズの3社が導入を決定している。サービスマックスでは、初年度で国内50社への導入を目指す。
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