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- 2015/05/25 掲載
じゃらん、ホットペッパーを立ち上げたリクルート出身者が海外に移住した理由
レバテックフリーランス 「世界のフリーランス」: プロジェクトマネージャ・塩出 慎吾氏
リクルート出身者が海外に移住した理由
塩出 慎吾氏(以下、塩出氏)まず2006年にリクルートを退職した後すぐ、ニュージーランドに移住して、現地でウェブサイト構築のフリーランスをしながら永住権を取得しました。郊外に庭付き一軒家を借りて、自然を満喫しながらのんびりと過ごしていました。
そういう生活も十分によかったんですけど、5年が経って「そろそろ新しい刺激が欲しいな…」と思うようになったんです。
その頃、友人から「シンガポールでウェブサイト構築を手伝って欲しい」という依頼が来て、さらに同じ頃にシンガポール旅行のサイト運営の相談も受けて、「これはシンガポールにご縁があるのかも…」という気持ちになったのが、住まいを移す決断につながりましたね。
――シンガポールで働く時に抑えておくべきルール・文化について、日本と異なる価値観やビジネスルールはありますか?
塩出氏:シンガポールにまつわる有名な話なんですけど、日常生活では細々とした規則が決まっていて、それを守らないと厳しく罰金を取られるんですよ。
●ゴミのポイ捨て
●横断歩道以外の道路横断
●地下鉄内での飲食(法律で禁じられている)
●ベランダなどでの水たまりを放置(デング熱、マラリアなどを媒介する蚊が発生する原因を作らないため)
他にも、規則が色々あるんです。実際にあったことなんですけど、私の友人が自転車走行禁止のショッピングアーケードで自転車に乗ってしまって、10万円の罰金を払わされたって人もいました。
同じアジアなので、メンタリティは欧米人よりは日本人に近いところもありますが、時間を含め、約束事にはルーズな傾向がありますね。見積もりや納期についても、「あくまで目安」というスタンスなので、実際に大幅に金額超過になったり、大きく納期が遅れることもあります。その時、あまり目くじら立てても、「だって実際にやってみたらこうなったんだから、しょうがないじゃない。なんでそんなに怒っているの?」と逆に不思議がられてしまうんですよ。
だから、ビジネスを進めていく上では、金額・納期などにできるだけバッファーを見ておくと、ストレスを溜めずに済むかな、と思いますね。
【次ページ】ニュージーランド、シンガポールと渡り歩き、現在は京都に移住
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