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  • 2015/05/13 掲載

業務の自動化を実現するためには「適応しすぎない曲芸的なバランス力」が必要だ

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ビジネスパーソンが備えるべき必須スキルが、「課題解決能力」と言われるようになって久しい昨今にあって、人間は創造性や柔軟性を発揮すべきだということが叫ばれている。しかし実際のところは、人間は機械のように例外に弱く、目の前の課題に鈍い。これからの時代に人間が求められる課題解決能力とは、一体いかなるものなのであろうか?

課題解決とは、自動化された業務領域を拡張することと同義である

 人は日々ただ生きているだけでも、様々な不満や困り事に直面するものである。これらに直面したとき、それを課題と捉えて対処するかどうかはその人の問題意識によるが、次のように二者択一をしているといえる。

選択肢1 ある問題に困っているが、当面は困らないので、放っておく 選択肢2 それがクリティカルな課題かを慎重に判断し、必要ならば即座に解決する

 ビジネスパーソンが備えるべき必須スキルに「課題解決能力」が挙げられることが多い昨今、ことビジネスの現場においてクリティカルな課題であった場合に、それを見逃して前者を選択するということは、知的労働者にとっては自殺行為である。

 前提として、業務とはどのようなものであれ、生産システムに人が介在することで実行される。

 ここでの生産システムとは、ITシステムに限らず、その組織が従うルールやマニュアル、機械設備も含めた総体的なシステムを指す。その生産システムにおける課題を発見するための最も手っ取り早い方法は、「それを運用する当事者として一定期間従事する」ということだ。

 ここで、先に挙げた二者択一とは、「いまある生産システムを、そのままの形で運用し続けること」と「いまある生産システムに干渉して、生産性を向上させる」という二者択一に言い換えられる。 前者は収益を生み出すために最低限必要かもしれないが、様々な業務が機械やコンピュータによって自動化されつつある現代において、その行為への価値は失われつつある。より次元の高いパフォーマンスを生み出すためには、後者を選択すべきである。

 この「いまある生産システムに干渉して生産性を向上させる」とは、ほとんどの場合「いま稼働している業務フローのなかで、自動化された領域を拡張させる」ということであり、これこそが課題解決であるといっても過言ではない。

【次ページ】建て増しを重ねた住宅に慣れてしまう人間
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