- 2015/04/27 掲載
カカクコム、新クラウド基盤にオールフラッシュストレージ採用 実使用率を1/5に
一方で、ビジネスの成長にともない、プライベート クラウドにもより高いパフォーマンスが求められるようになっていた。そこで同社は、そうしたニーズに応えるために新たなプライベート クラウドの構築を決め、それを支える新たなストレージの選定に着手した。
新しいプライベート クラウドの構築にあたっては、クラウド基盤のパフォーマンス向上のため、インフラを構成するあらゆるコンポーネントに先端技術の活用を図った。ストレージには、以前の仮想化基盤では、I/O負荷が特に重いDBサーバなどを持っていきにくい点が課題となっていたため、こうしたものの仮想化にも対応できるよう、フラッシュ ストレージの導入を決定した。
それと同時に、性能低下の要因となるボトルネックを作らないよう、ハイパーバイザには「XenServer」の最新版「XenServer 6.5」を、物理サーバには、最新世代のCPUを搭載した製品を採用するなど、インフラを構成するあらゆるコンポーネントにおいて先端技術の活用を図った。
ストレージ製品の選定においては、複数社製品を検討した結果、高いパフォーマンスと一貫したレスポンス、重複排除・圧縮・シン プロビジョニングによるシステム集積率の向上、サービスの成長にも柔軟に対応できる高いスケーラビリティという3つの点が評価され、EMCのオール フラッシュ ストレージ「XtremIO」が採用された。
特に、予期せぬ突発的なアクセス増大にも対応できる強力なI/O性能とサービスの成長に即応できる柔軟な拡張性を持つという点を評価したという。また、同社では以前から重要DB基盤に「EMC VNX」などのEMC製品を利用していたことも後押しとなった。
新たに構築されたプライベート クラウドは、2015年3月より本番稼動を開始。現在は2台の「XtremIO Starter X-Brick」が導入され、それぞれに4台の物理サーバを接続している。カカクコムは、XtremIOの導入によって、ストレージ容量の大幅な削減と性能・安定性の大幅な向上に成功した。
既存プライベート クラウド上で稼働中のシステムの新環境への移行において、本来1.5TB程度の容量が必要なデータを、重複排除・圧縮・シン プロビジョニングの3つの機能によって、1/5程度に削減することを実現した。また、バッチ処理時やサイトへのアクセス集中時の性能と安定性の面においても、XtremIOの導入によって、余裕が生まれたという。
今回のプロジェクトは、クラウド基盤を最適化させるだけでなく同社のビジネスにも大きな効果をもたらしたという。事業の成長に伴ってどんどん大型化していくサービスを支えるインフラは、サービスが一定規模に達した段階で、物理環境に置き換える必要があった。しかし、今回のXtremIOの導入で、仮想環境のままでもビジネスを継続させることができたため、本来発生すべきインフラコストの削減で、新たな価値創出に対して積極的な投資が可能になったという。
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