- 2014/12/09 掲載
日本HP、「HP Integrity Superdome X」を発表 HP自身もSAP HANAとともに導入
インテル XeonプロセッサーE7 v2 ファミリーを16CPU/240コア搭載でき、すべてのCPUをHP独自のチップセット「XNC2」に接続してデータ転送のオーバーヘッドを解消することに成功。CPUを増やした場合に、リニアに性能が向上しないという問題を解決した。
また、インメモリテクノロジーを活用し、トランザクション系(OLTP)とデータウェアハウスなどの分析系(OLAP)で分断されていたデータベースを統合。最大16ソケット12TBメモリを搭載できる。
これにより、現行の8ソケットx86サーバである「HP DL980 G7」の最大9倍のパフォーマンスを提供する。九州大学とJST CREST協力による大規模データ処理の性能比較では、コアあたり約1.9倍の性能を実現できるとしている。
また、HP独自のnParsハード・パーティショニング・テクノロジーと呼ばれる技術によって、ソフト・パーティションの20倍の信頼性を提供し、クリティカルなアプリケーションを他の障害から遮断し隔離することで、アプリケーションの稼働時間を最大化できるという。
HPの調べによれば、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせ、両社のサポートを組み合わせた費用と比較し、投資費用を21%削減できるという。
現在HPでは、同社自身が導入しているSAP ERPにおいて、SAPインスタンス30TBを超える基幹システムをインメモリデータベースSAP HANA上に移行するプロジェクトを推進している。
シングルインスタンスを基本とするSAP Business Suite powered by HANAにおいて、SAP ERP環境で最大のパフォーマンスを引き出すためには、スケールアップ型のサーバシステムが必須になるため、HP Integrity Superdome XをベースにしたSAP HANAアプライアンス「HP Converged System 900 for SAP HANA」への移行を進めているという。
関連コンテンツ
PR
PR
PR