- 会員限定
- 2014/09/29 掲載
ブレずに熟考する「鳴かず飛ばず戦略」でビジネスが化ける~中国春秋時代の戦略に学ぶ
むかし話のネゴスターに学ぶ人を動かす極意
キーワードは「3年」
ところが途中で燮は殺され、荘王は首都に戻った。しかし、これ以降、荘王は政治を放置して宴会三昧の日々。「文句を言うヤツは首をはねる」と聞く耳を持たなかった。家臣は呆れ返ったものの命が欲しいものだから忠言する者は現れず、ただ見守っていた。
しかし、3年目にしびれを切らした重臣、伍挙(著名な軍師 伍子胥の祖父)が王に向かって「ある鳥は3年間、全く飛ばず、全く鳴かずにいました。この鳥の名は何と言うのでしょうか」と謎かけで忠言を行った。
これに対して荘王は「その鳥は一旦飛び立てば天まで届き、一旦鳴けば人を驚かせるだろう」と言い放ち、その後も放蕩を繰り返した。その後、大夫(高官)である蘇従が死を恐れずに諌め、これを期に荘王はそれまでの行動が擬態であることを明らかにした。
実は荘王、3年間に渡り、無能で愚かなフリをする事で家臣をだまし、人物判定をしていたのである。命を顧みず忠言をした伍挙と蘇従に国政を任せ、以前から目を付けておいた人物を新たに数百人登用。これとは逆に悪臣として数百人を誅殺した。
この故事から周囲の目を欺き、機会を待つ戦略を「鳴かず飛ばず」と言うようになったとされる。この逸話の後も中国では斉の名君と呼ばれている威王(紀元前356年~320年)も同様の戦略を用いた。
威王は放蕩を繰り返すあまり、家臣に「わが国には大鳥がいて、王庭にとどまっておりますが、この3年間鳴くことも飛ぶこともしません。この大鳥はなんでしょうか」と言わしめた。
威王も忠言の後、大夫の褒章と処罰を行ったと言われている。しかも威王の場合はこの後、6年間も放蕩三昧だったというから驚かされる。都合9年、「ちょっと長すぎやん!」と突っ込みたくなってしまうが、まあ相場としては「擬態は3年が限度」といったところではないだろうか。
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!
投稿したコメントを
削除しますか?
あなたの投稿コメント編集
通報
報告が完了しました
必要な会員情報が不足しています。
必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。
-
記事閲覧数の制限なし
-
[お気に入り]ボタンでの記事取り置き
-
タグフォロー
-
おすすめコンテンツの表示
詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!
「」さんのブロックを解除しますか?
ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。
ブロック
さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。
さんをブロックしますか?
ブロック
ブロックが完了しました
ブロック解除
ブロック解除が完了しました