昨今、スマートフォンやタブレットの企業利用の進展やWeb技術を使った企業向けシステムの増加により、エンタープライズ向けHTML5が注目されている。

　これまで様々なメディアで多く取り上げられたHTML5だが、扱う業界があまりに広く、コンテキストの異なる情報が混在し、その意義が見えにくいという問題を抱えていたという。

　主催者によれば「今回のカンファレンスは、HTML5の影響で高度化したブラウザのセキュリティの変化、FlexやSilverlightの衰退に伴う代替製品への要求、スマートデバイス対応など、SIからすれば、今まさに目の前にある課題に対し、答えを見つけるための場」という。

　冒頭のパネルディスカッションでは、HTML5 Experts.jp副編集長、NTTコミュニケーションズ 仲 裕介氏のコーディネートのもと、RIAコンソーシアム 理事で、日本マイクロソフトのUI/UXエバンジェリスト 春日井 良隆氏、html5j 管理人で、オープンウェブテクノロジー 代表取締役の白石 俊平氏、html5jエンタープライズ コミュニティ代表で、NTTコムウェア 技術SE部 川田寛氏が登壇する。

　その後のトラックは大きく、マイクロソフトやSAP、アドビなどのベンダーの担当者が登壇する「ベンダ系セッション」と、backbone.jsやYeoman、Seleniumといったオープンソースソフトウェアについて、コミュニティの担当者が登壇する「オープン系セッション」の2つに分けて進む。

　当日は「オープンソースカンファレンス 2014 Tokyo/Spring」が同時開催されており、双方とも参加料は無料。