- 2013/01/31 掲載
アビーム、不動産を見える化する「不動産管理ソリューション」をクラウドで提供
同社の試算によれば、クラウドで提供することで、同等のシステムを自社で構築・運用するのに比べ、標準的なケースにおいてシステムにかかるコストを、10年間で約39%(5年間では47%)低減することができるという。
不動産管理業務は、ビル・建物の企画立案から工事進捗管理などの開発管理、竣工後の物件管理、賃貸借契約管理、債権・債務管理、固定資産管理、収支管理や投資評価など多岐にわたる。
また、各業務で取り扱う情報量も多く情報収集や分析業務が膨大で、間接業務コストの肥大化や意思決定までに時間がかかってしまうケースが発生していた。
本サービスでは、物件や契約の管理といった日常業務向けの機能に加え、不動産業界特有の複雑な賃料計算処理、ビルメンテナンス業務、固定資産管理など、従来の不動産管理システムと比較し、より広範な業務内容をカバーした。各種会計システムとの自動連携にも対応する。
また、経営判断のために必要な各種情報の分析・取りまとめを行うレポーティング機能のほか、不動産管理業務に関する情報を一元的に管理することで、各種データの正確性を担保し、外部への開示資料の品質を確保する。
さらに、それぞれの業務領域を有機的にリンクした設計になっているため、これまで各業務領域でシステムが分断されていた場合と比較し、業務の効率化およびコスト低減に加え業務品質の向上を図ることができるという。
そして、アビームコンサルティングのこれまでの導入実績から導き出された不動産管理業務で把握すべきKPIやポイントを見える化し、不動産評価を効果的・効率的に行う。レントロール(賃貸条件一覧表)や物件別収支の情報を用いた分析などの際、操作性が高く、グラフィカルに表示することで、迅速な意思決定が可能になるとしている。
本サービスは、「SAP ERP」をベースに、事業特性や保有不動産のアセットタイプに合わせて業務効率化やレポート作成の負荷を軽減するための機能強化を行っている。各企業のニーズに合わせ柔軟に必要な機能だけを提供することも可能だという。
不動産業界をはじめ、不動産を保有する企業一般、また従来の手法で効果が得られなかった企業を対象に、2013年度に10社への導入を目指す。価格、導入期間は、利用するサービス範囲・企業規模により異なるが、月額利用料は50万円から、導入期間は最短で2ヶ月からを想定しているという。
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