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- 2011/05/11 掲載
新しいテクノロジーを自身の仕事といかに結びつけるか?鈴木恭平さんに聞く
【連載】セミナー・勉強会の選び方
新しいテクノロジーを広報とどう絡めていくのか
この読書会が徐々に勉強会として変化していき、ここ1年は講師を招いて講演してもらうスタイルで3ヶ月に1回実施しているという。話をしてもらうテーマは、フェイスブック上に非公開グループを作成し、運営している3名で話し合って決める。
内容は広報やマーケティングに関わることが中心で、退職した先輩を講師に招いて「クライシスコミュニケーション」という広報色の強いテーマを話してもらったり、「位置情報」や「AR(拡張現実)」といった技術色の強いテーマを掘り下げるなど、幅広く取り上げている。次回は「屋外広告」がテーマになる予定だという。
勉強会では、取り上げるテーマをやみくもに賞賛して「皆で取り組もう」というスタンスではなく、場合によっては「このサービスは使わなくていい」という結論もあるという。まだ積極活用されていないテクノロジーや、知識として知っておきたいことをテーマに選ぶことが多く、まさに勉強するための会というわけだ。
また、こうした新しいテクノロジーや知識は世に出回っていても、広報とどう絡めていけるのかといった議論は行われないことが多い。そこで、それを皆で集まってわいわいと考えていくのだという。
講師とのWin-Winの関係を築く仕組み
参加者は鈴木さんと同世代の20代半ばから30代半ばが多い。勉強会はテーマによって顔ぶれが変わる。毎回皆が参加するわけでなく、母体となるグループ100人くらいのうち、20人から30人くらいが参加する。参加者の職業は、PR会社だけでなく広告代理店やメディアに携わる人が中心で、マーケティングやコミュニケーションへの感度の高い人が多いと言えるだろう。参加者が知人を誘うためか、人のつながりで同じようなタイプの人たちが集まってくるのだと思われる。鈴木さんの後輩にあたる、プラップジャパンの内定者も参加しているという。
この勉強会自体はクローズな場ではないが、まず講演を聴いてから、グループワークをするスタイルをとっている。そのため、「5人のグループを6個作るのが限界」で、積極的に人数を増やす取り組みはしていない。
勉強会では、最初に講演を聴き、グループワークをやり、その後は懇親会を実施する。たとえば、電子書籍の回では、講演後に「どういうことができるか」をグループで話し合い、それぞれ発表を行った。一方的でなく、関わり合って出てくるアイデアを大事にしたいと思っていると鈴木さんは言う。このようなグループワークがあると、参加者のハードルは上がる。しかし、お互いに「参加し合う」、つまり一方的に話を聞くわけではない関係が生まれる。
この勉強会の参加費用は会場費と飲食費という実費のみ。講師も一緒に食事して、参加者全員で講師に食事をおごる。さらにグループワークで考えたアイデアを講師にフィードバックするため、講師にも「気づき」がある。そのためにWin-Winの関係が築けていると鈴木さんはいう。
【次ページ】勉強会なのに書き取りしない!?
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