- 2011/04/05 掲載
【加藤智行氏インタビュー】メディアミックスとライトノベルの関係を考える(2/2)
映画『ライトノベルの楽しい書き方』プロデューサー 加藤智行氏インタビュー
映画『ライトノベルの楽しい書き方』の反響
――公開直後から多くの反響があったようですが、とくにどのようなものが多かったですか?加藤氏■おかげさまで非常に好評です。原作のファンの方だけではなく、キャストのファンの方にも楽しいでいただけているようでホッとしています。感想としては“王道”“爽やか”“泣ける”“青春”“ほっこり”“甘酸っぱい”といったキーワードを挙げていただいている方が多いですね。
何度か劇場の様子を見に行ったのですが、クライマックスで泣いている方が結構いらっしゃいまして、女性だけではなく男性も泣かれていました。予想以上のリアクションが得られてとてもうれしかったです。30回以上劇場に足を運んでいただいた方もいらっしゃいました。動員も好調で、メイン館の池袋テアトルダイヤでは当初の上映期間よりも何度も延長していただき、最終的に7週間のロングラン上映になりました。
――そして、2011年3月2日に『ライトノベルの楽しい書き方』のDVDが発売されました。DVDならではの見所などをお教えいただけないでしょうか。
加藤氏■実は細かい伏線をいろいろと貼っているので何度も見返していただいても面白いと思います。あ、このシーンでこんな仕掛けが、みたいに探しながら見ていただければさらに楽しめるのでは。
限定版には特典映像としてメイキング映像を収録しているのですが、これがなんと160分あります。本編の2倍のボリュームです。本読みからクランク・アップまで撮影のほぼすべてが見られます。また、完成披露試写会の舞台挨拶の模様も収録しています。とくにキャストのファンの方にはオススメですね。また、監督志望の方や映画の撮影に興味がある方にも見てもらいたいです。映画作りの参考になると思うので。
――今後の加藤さんが手がけられるお仕事について、いまお話できる段階で結構ですのでお話いただけますか。
加藤氏■ブロスタTVには約3,000人の登録クリエイターがいます。実写の監督だけでなく、アニメーションやゲームのクリエイターたちもいます。現在は彼らと一緒に新しい作品を制作しています。実写、アニメ、ゲームなどさまざまなジャンルの企画が同時進行中です。もちろん大森監督の次回作も企画を進めています。ご期待ください。
ブロスタTV合同会社プロデューサー。
1972年東京都生まれ。
主なプロデュース作品として『ライトノベルの楽しい書き方』『マルドゥック・スクランブル』『妄想少女オタク系』『クリアネス』がある。
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