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- 2011/02/16 掲載
モバイル写真共有の新星インスタグラム成功の選択:○○はビジネスになるか(19)
Webサービスを展開するうえで大事なことは何か
4カ月で175万のユーザーを獲得
インスタグラムは2010年10月にサービスを開始し、最初の1週間で10万ユーザーを集めて評判になった。今年2月初めの段階でユーザー数は175万に達しているという。たった4カ月で、これほどのユーザーを獲得しただけでも驚きなのだが、オープンなWebではなくiPhone限定サービスでなのだから、もっとすごい。当然、投資家の関心も呼び、ベンチャーキャピタルから700万ドル(約5.8億円)の資金提供を受けることが決まった。現在、最も注目されるソーシャルサービス企業の一つだ。インスタグラムは一言でいうと、iPhoneアプリで簡単に写真の加工・共有ができるソーシャルサービスである。基本的に、写真の加工とソーシャルネットワークでの共有という2つの機能しか持っていない。
使い方はシンプルだ。iPhoneの内蔵カメラで写真を撮影、またはアルバムの写真を選択して、「効果フィルター」を選んで適用。タイトルを付けて「完了」するだけで、ユーザーに公開される。フィルターは現在14種類(加えて無加工のノーマル)で、セピア調など、いろいろなタッチに変換できる。製作してアップするまで1分もかからない。何の変哲もない風景写真が簡単にアート写真風になる。
ソーシャル機能では、作品にコメントを付けて(なくてもかまわない)公開。他のユーザーは、これ見をてフォローしたり、「いいね」投票やコメント付加ができる。新しいフォローやコメントがあると、「ニュース」として作者に通知されるようになっている。
さらに作品は、他のソーシャルサービスにも同時投稿できる。連動できるソーシャルサービスは、Twitter、Flickr、Facebook、foursquare、Tumblr、Posterous、で、使い慣れたサービスと連動するので、乗り換えに悩むこともない。foursquareでは、位置情報を付加しての写真投稿が可能だ。
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