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  • 2010/06/04 掲載

【インタビュー】 日本のM2M市場の展望から、手軽に使える通信ボックスまで~市場を牽引するトーメンエレクトロニクスに聞く

モジュール、製品の両側面からM2M市場を牽引するトーメンエレクトロニクス

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かねてよりシエラワイヤレスの通信モジュールの輸入、販売を手がけてきたトーメンエレクトロニクス。最近では、ソフトバンクモバイルの通信網を利用する通信ボックスを、M2M分野でのノウハウを投入して開発、販売も行っている。日本のM2M市場はまだこれから伸びるところだと語る、トーメンエレクトロニクス 加藤氏、加賀田氏を訪ね、モジュールだけではなく通信ボックス開発に踏み切った背景や、これからの日本のM2M市場の展望について話をうかがった。

高速通信、音声サポートなど先進技術をいち早く投入

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トーメンエレクトロニクス
国内営業本部 ソリューションBU
ソリューション統括部 通信機器PMグループ 主任
加藤久典氏
 日本でM2M通信が本格的に注目され始めるより前から、トーメンエレクトロニクスはシエラワイヤレスの通信モジュールを輸入、国内に提供してきた。ソフトバンクモバイルからC01SW/C02SWといったUSBタイプのデータ通信端末を投入し、ビジネスユーザーに提供している。

「シエラワイヤレスは、M2M通信の世界的なリーディングカンパニーです。その製品とノウハウを日本に導入し、日本のM2M市場を牽引していきたいという思いが、私たちにはあります」

 トーメンエレクトロニクス 国内営業本部 ソリューションBU ソリューション統括部 通信機器PMグループの主任、加藤 久典氏はそう語る。優れた製品を国内市場に供給することで、市場活性化を進めたい意向だ。国内製品と比較した場合のシエラワイヤレス製品の優位性について伺ったところ、国内営業本部 ソリューションBU ソリューション統括部 通信機器TMグループの部長である加賀田 充氏は、次のように簡潔に答えてくれた。

「日本ではM2M市場がまだ活気付いていないので、製品進化のスピードも遅いのが現状です。国内で広く使われている通信モジュールは通信速度が低く、音声通信も多くの場合サポートしていません。要求の高い市場で磨かれたシエラワイヤレスの通信モジュールは、新しい通信規格に対応しており速度が速く、音声通信もサポートしています」

 日本では市場自体が高速通信や音声通信を求めてこなかったという市場背景が、こうした製品進化に大きく影響していると加賀田氏は言う。そこに高性能な製品を供給することで、活用シーンに気づいてもらい、M2M市場を広げていきたい考えだ。

 M2M通信で音声サポートが可能になれば、車載無線などを携帯無線通信に一本化でき、1台の車載機器でデータ管理から無線通話までをサポートできるようになる。また、高速データ通信により、これまでは在庫管理等の限られた情報のみをやりとりしていた自動販売機をデジタルサイネージに活用するなど、新たな使い方が広がっていく。

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