• 2008/09/11 掲載

東邦チタニウム、「業務のあるべき姿」を描き生産管理システムを構築

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チタン総合メーカーの東邦チタニウムは、戦略的ITコンサルティングを展開するウルシステムズの協力のもと、生産管理システムを構築し、3工場に導入、稼動を開始した。
 チタン総合メーカーの東邦チタニウムは、戦略的ITコンサルティングを展開するウルシステムズの協力のもと、生産管理システムを構築し、3工場に導入、稼動を開始した。昨今、チタンは航空機や工業品、民生品などさまざまな分野に拡大し、需要は増加しているという。

 このような市場環境の中、同社は生産能力の増強とともに、将来の経営環境の変化に柔軟に対応するため、福岡の八幡工場新設を契機に、経営戦略の核となる「チタンインゴット」の生産管理システムの構築プロジェクトを発足させた。同プロジェクトは、ウルシステムズが、独自の知的資産「ULBOK」をベースとしたコンサルティング手法で、支援したという。

 チタンインゴットの生産現場では、これまで業務ごとにシステムが独立して稼動していたが、今回は、作業効率向上と増産への迅速な対応を実現するため、生産管理を軸とした新システムを構築した。同プロジェクトを支援したウルシステムズは、ユーザー部門とIT部門の業務モデルを再定義し課題解決を行う手法を推進、業務検討の段階から業務効率化が可能なシステムを設計した。

 また、アジャイル開発の手法を用いて1ヶ月単位で細かく構築し、発生した要望を継続的に取り入れていくことで、業務とのズレのないシステムを実現。その結果、営業・購買・運輸・品質保証・製造・技術などの各部門に必要な業務情報の一元化やリアルタイムな見える化が可能となり、チタンインゴットの増産体制に貢献できる生産管理システムを構築することができたという。

 今回の新システムの稼動で、東邦チタニウムの常務執行役員業務本部長 加古幸博氏は、「業務のあるべき姿をしっかり描き、その業務に合致する柔軟なシステムが構築できた」と述べている。

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