- 2006/08/25 掲載
キリン、北米市場の体制を見直し、製造から販売を一貫してAB社に委託
【ビジネスインパクト】アンハイザーブッシュ社とのアメリカ市場でのライセンス契約について
キリンビールは、本日、アンハイザーブッシュ社(以下、AB社)と、北米市場でのライセンス契約を締結したと発表した。現在、北米市場におけるキリンブランド商品は、AB社ロサンゼルス工場にライセンス製造を委託し、キリン・ブルワリー・オブ・アメリカ社を通じて販売している。この体制を見直し、2006年末を目処に、製造から販売まで一貫してAB社に委託することにしたという。今回のライセンス契約により、北米で順調に成長している海外ブランドビール市場で、AB社の販売チャネルを活用し、キリンブランド商品のさらなる販売拡大を目指す。
すでに成熟している北米ビール市場において、海外ブランドビールは成長カテゴリーとして注目を集めており、北米市場全体の12%程度を占めるに至っている。AB社は、この成長市場での販売強化のために、海外ブランド専任の販売組織を2006年から新たに編成し、有力海外ブランドのライセンス販売を意欲的に進めている。キリンビールは、「KIRIN ICHIBAN(キリン一番搾り)」をメインブランドとして、2006年上半期も前年比約9%増と日系市場を中心に販売を拡大し、順調に推移しているが、今回のライセンス契約により、北米NO.1メーカーであるAB社の強力な営業組織を活用することで、新たな市場開拓と販売拡大を目指すという。なお、KBA社は日系市場での販促支援を継続しながら、今後はパートナーであるAB社との連携を強化していく。
キリングループは、グループシナジーの拡大による積極的な事業展開を進めることで、再編成が進む世界のビール業界において、アジア・オセアニアを重点地域とし、新たな提携も視野に入れて基盤強化とともに収益性の向上を図っていくという。
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