- 2006/04/25 掲載
SSH社、IBM メインフレーム用にネイティブ MVS サポートを追加した業界初のソリューションを発表
SSH コミュニケーションズ・セキュリティは本日、ネイティブ MVS(Multiple Virtual Storage:多重仮想記憶装置、IBMの主要なメインフレーム用オペレーティングシステムの1つ)データセットを直接使用してファイル転送を実行できる、業界初の IBM メインフレーム用 Secure Shell ソリューションを発表した。ネイティブ MVS インテグレーションとチェックポイント リスタート機能を統合したこの新しい SSH Tectia Server for IBM z/OS 5.2 は、ファイル転送作業を加速化、信頼性を強化し、使いやすい対話式ファイル交換を実現する。
SSH Tectia ソリューションは、世界中で使用されている SSH Secure Shell および その他の業界最新のSSHの技術に基づいているという。SSH Tectia は、Windows、Unix、Linux、およびメインフレームなど異機種混合のネットワーク環境において、一元的に、セキュアなシステム管理、セキュアなファイル転送およびセキュアなアプリケーション接続を可能にする。IBM メインフレーム用には、SSH Tectia は、TN3270 ターミナル製品に対する透過的でセキュアな接続、またセキュア ファイル転送プロトコル (SFTP) を使用したセキュアなファイル転送を提供する。
新しいSSH Tectia Server for IBM z/OS バージョン 5.2 は、全ての MVS オペレーションに対するダイレクト ストリームを組み込んでいる。これにより、以前は MVS でファイルを転送を行う際に必要だった付加的なメモリやディスク操作を取り除くので、ファイル転送のパフォーマンスを改善する。新しいストリーム機能は、ファイル転送の信頼性を改善するため、チェックポイント リスタート機能を備えている。
読み取りおよび書き込み機能を付随している新しい MVS データセットリストは、コマンドライン SFTPツール、およびWindows クライアントGUIを使用して、ファイルおよびフォルダとしてデータセットをリストするインタラクティブなリスティングが行える。これにより、レガシー アプリケーションを変更せず、Windows ワークステーションとメインフレーム間において、SFTP ベースのドラッグ アンド ドロップによるファイル転送を行うことができまるという。
SSH社の CEO である Arto Vainio は、次のように述べている。
「大企業における数多くのクリティカルなデータ転送においてハブとしての役割を果たしている IBM メインフレームおよびその作業に関わるセキュリティの履行は、SOX 404 およびクレジットカード業界の PCI(Payment Card Industry) など、業界規制において必要となるデータのセキュリティ要件を満たすため、重要な役割を果たしています。メインフレームのファイル転送をさらに統合し、信頼性を高めるための新しい機能は、SSH Tectia のその他の製品機能およびサポート サービスと組み合わせることにより、異機種混合の企業ネットワークにおけるメインフレーム ファイル転送および TN3270 接続を保護するセキュリティ ソリューションとして SSH Tectia を強化します」 *当資料は、2006年4月24日にフィンランドで発表されたニュースリリースの抄訳です。
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