フリーライター 中村 仁美
大阪府出身。大手化学メーカー、日経BP社、ITに特化したコンテンツサービス&プロモーション会社を経て、2002年、フリーランス編集&ライターとして独立。現在は主にIT、キャリアというテーマを中心に活動中。IT記者会所属。趣味は読書、ドライブ、城探訪(日本の城)。ネコと歴史(古代~藤原時代、戦国時代)好き。
2015年10月27日から30日までの4日間、東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で「OpenStack Summit Tokyo 2015」が開催された。後編では、OpenStack設立当初からコミュニティに貢献してきたNECの柴田次一氏、約1400台のサーバをOpenStackで稼働させているGMOインターネット 斉藤弘信氏らのセッションを取り上げる。インテルのバイスプレジデントをつとめるImad Sousou氏は、「OpenStackがインテルの新構想『Cloud for All』の推進に欠かせない」と語るなど、大手ベンダーによるOpenStackコミュニティへの投資合戦も活発化している。
モバイルやソーシャル、ビッグデータ、クラウドという第三のプラットフォームの台頭により、企業や組織で蓄積されるデータ量が大幅に増大している。こうした大量のデータを、いかにコストをかけずに保存するかについて、多くの企業は頭を悩ませている。そこで今、改めて脚光を浴びているのが、HDDやテープ、光ディスクといった「コールドストレージ」である。SNIAの調査では、なんと8割もの企業がコールドストレージに関心を持つという調査結果が出て、「(調査前まで)コールドストレージは浸透しておらず、ユーザーは関心がないと思っていた」という関係者を驚かせた。なぜ改めてコールドストレージなのか。実際の採用企業の事例やTCOの削減につながるコールドストレージの選び方とは。(2017年10月18日一部更新)