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ランサムウェアによるデータ漏えいは「前年比82%増」
サイバーセキュリティの脅威は、顕著な増加傾向を示し、経済的な損失だけでなく、事業の継続性や株価、ブランドイメージにも影響を及ぼしている。攻撃の手法も年々高度化・複雑化しており、常にセキュリティトレンドを追わなければ、企業の情報資産を守ることが難しくなっている。サイバーセキュリティを取り巻く状況について、盛合氏は次のように説明する。「特筆すべきはランサムウェアの増加です。ランサムウェア関連のデータ漏えいは2021年、前年比82%も増加しました。また、データを暗号化する前に機密性の高いデータを盗み出し、データの復旧だけでなく、『機密データを暴露する』と脅迫することによって、高額の身代金の要求を飲まざるを得ないように仕向ける手口が増えています」(盛合氏)
最近の被害状況を見てみると、業種を問わず、ランサムウェアを用いた攻撃が行われていることが分かる。
財務管理の基幹システムが狙われて四半期報告書が遅れたり、電子カルテに障害が起きたりと、事業継続性に関わる事態となっている。さらに、取引先の生産が一時停止に至るなどサプライチェーンにも影響を及ぼしたケースもある。
このように、いつ、どこで、誰が、セキュリティ被害に遭うかも分からない状況で、企業はいかにしてセキュリティを担保しすべきなのだろうか。
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