- 2025/03/28 掲載
加ルルレモン、25年度見通しは予想届かず 不透明感や米関税で
[27日 ロイター] - カナダのスポーツ衣料品大手ルルレモン・アスレティカが27日発表した2025年度通期決算(25年2月―26年1月)の業績予想は売上高が111億5000万─113億ドル、希薄化後の1株当たり利益が14.95─15.15ドルとなり、ともに市場予想を下回った。LSEGがまとめたアナリストらの市場予想はそれぞれ113億1000万ドル、15.30ドルだった。
経済の先行き不透明感が高価格帯のスポーツ衣料品需要を冷え込ませているほか、トランプ米政権による輸入品への関税強化が逆風となっている。
カルビン・マクドナルド最高経営責任者(CEO)は「消費者は物価や経済情勢を巡る懸念の高まりを理由に支出を減らしつつある。これは米国の業界全般での客足鈍化につながっており、当社の事業もそれを体感している」と述べた。
ルルレモンの場合、関税以外にも同業者との競争激化に対応した品ぞろえの刷新に失敗し、需要減退に長らく苦しんでいるという事情もある。
同時に発表した24年度第4・四半期(24年11─25年1月)の売上高は約36億1000万ドル、希薄化後の1株当たり利益は6.14ドル。市場予想のそれぞれ35億7000万ドル、5.85ドルを上回った。一方、既存店売上高は前年同期比3%増となり、伸び率は市場予想平均の4%に届かなかった。
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