- 2025/03/24 掲載
TikTok米事業、既存株主が出資比率引き上げか=関係筋
[ニューヨーク 21日 ロイター] - 中国系短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米事業を巡り、親会社の字節跳動(バイトダンス)に出資する大口の非中国系株主が出資比率を引き上げ、事業を取得する方向でまとまりつつあることが分かった。関係者2人が明らかにした。
関係者によると、米事業を分離し、新設した合弁企業に対する中国の出資比率を米国の法律が定める20%未満に引き下げることで、禁止措置を回避する。米投資ファンド、サスケハナ・インターナショナル・グループのジェフ・ヤス氏と、ゼネラル・アトランティックのビル・フォード氏がホワイトハウスとの協議を主導し、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)も参加しているという。
安全保障上の懸念を理由として、米事業を売却しなければ、アプリ配信を禁止する法律が1月19日に施行されて以降、ティックトックは宙づりの状態になっている。
既存株主の提案では、米IT大手オラクルが取引成立後も米国内の利用者データを保管し、中国からデータにアクセスできないことを保証する。
ティックトックが昨年提出した書類によると、世界の投資家がバイトダンス株の約58%を保有。シンガポールに拠点を置く創業者の張一鳴氏が21%、米国人を含む約7000人の従業員が21%を持っている。
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