- 2025/03/21 掲載
午後3時のドルは149円半ばへ上昇、FOMC後の下げ反転
[東京 21日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル高/円安の149円半ばへ上昇して取引されている。米金利の下げ渋りなどを背景に、米連邦公開市場委員会(FOMC)後につけた1週間ぶり安値から1円超切り返した。
FOMCの後、20日午後にかけて148円前半まで1.8円下落したドルは、一転して買い戻しが先行。きょう午後には149円半ばまで、前日につけた1週間ぶり安値から1.3円の買い戻しが進んだ。
勢いをけん引したのは円安。ドルは全般に売買が交錯したものの、円は投機筋が過去最大の買いポジションを構築していたこともあり、高値圏で「利益確定の売り戻しが出やすい」(FX会社関係者)状況だったという。
実際、円は日本を含むアジア株がさえない動きとなる中、広範に下落。豪ドルは前日安値の93円前半から94円前半へ、ユーロも同160円後半から161円後半へ切り返した。
しかし、このまま円安が進行するとの声はまだ少数。日銀会合後も次の利上げは6月か7月会合との見方が大勢で、主要通貨間で円が買われやすい状況に変化はない。
「海外勢が日米金利差から発生するコストを負担してでも円を買い続けているのは、それだけ円高進行に強い確信を持っている表れだろう。そう簡単に円買いポジションが解消されるとは考えづらい」(りそなホールディングスのシニアストラテジスト、井口慶一氏)との声もあった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 149.55/149.56 1.0828/1.0829 161.94/161.95
午前9時現在 148.60/148.65 1.0852/1.0855 161.30/161.31
NY午後5時 148.78/148.79 1.0852/1.0854 161.46/161.50
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