- 2025/03/29 掲載
米2月PCE価格+2.5%、予想と一致 消費が回復
モノとサービス双方の価格が上昇する中でも、消費が回復した。米経済の3分の2以上を占める個人消費は0.4%増と、前月の0.3%減(下方改定)からプラスに転じ、市場予想の0.5%増を上回った。
一方、インフレ調整後の消費支出は0.1%増。1月の0.6%減から小幅な回復にとどまり、消費支出の減速の兆しを示唆した。
ネーションワイドのチーフエコノミスト、キャシー・ボストジャンシック氏は「経済への下振れリスクが台頭しつつあるというわれわれの見方を裏付ける内容だった。インフレが再燃する中、米連邦準備理事会(FRB)は当面、様子見の姿勢を維持するだろう」と述べた。
変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は前年比2.8%上昇。前月は2.7%上昇だった。
前月比では0.4%上昇し、昨年1月以来の大幅な伸びを記録した。1月は0.3%上昇だった。
2月の消費支出の内訳では、自動車・部品や家具、その他の家庭用耐久財など、耐久財が1.4%急増した。
食品や飲料などの非耐久財への支出も増加した。
一方、経済の先行き不透明感を背景に裁量的支出を手控える動きから、サービスへの支出は0.2%増にとどまった。レストランやホテルなどへの支出は15.0%減少した。
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