〔新規公開〕ゼンムテック、２７日グロース上場＝「秘密分散」技術でデータ保護

データを保護する「秘密分散」技術による情報セキュリティー事業を手掛けるＺｅｎｍｕＴｅｃｈ（ゼンムテック、東京都中央区、田口善一社長）は２７日、東証グロース市場に上場する。公募などで調達する上限約４億円は、人件費や採用費に充てる計画だ。

ゼンムテックは２０１４年に「シンクライアント・ソリューション総合研究所」として設立。１７年に現在の社名に変更した。秘密分散技術を用いたパソコン向けの情報漏えい対策サービスなどを提供している。

同社の秘密分散技術では、データを複数の無意味な破片に分けて保管している。全ての破片をそろえなければデータを復元することはできず、データの流出リスクを大きく低減させることができるという。