- 2025/03/13 掲載
データセンター向け再エネ発電の拡大は可能=マイクロソフト副社長
[ヒューストン 12日 ロイター] - 米マイクロソフトのエネルギー担当副社長のボビー・ホリス氏は12日、需要が高まるデータセンター向けの電力供給について、国内では風力と太陽光発電の態勢拡充がまだ可能だとの見解を表明し、安易な天然ガス火力発電への依存に否定的な考えを示した。
テキサス州ヒューストンで開催中のエネルギー業界の国際会議「CERAウィーク2025」出席に合わせ、ロイターの取材に応じた。ホリス副社長は、風力など再生可能エネルギー発電設備の立地に向いている地域として米中西部の「風の回廊」や陽光の強い南西部を挙げた。
同社など大手ハイテク企業は人工知能(AI)やクラウド技術開発のためデータセンター建設を積極的に進めている。これによって電力使用量が過去最高水準に達しており、24時間発電が可能でコストが安い天然ガス発電への注目度が上がっている。ただ、地球温暖化の原因となる排出ガスを出すデメリットがある。
マイクロソフトは世界各地で計30ギガワット以上の発電能力のある再生可能エネルギーを確保済み。ホリス副社長は「(データセンター向け電力は)必要なら天然ガス発電を追加するべきだが、その前に当社が再生エネを導入したことを確認しておきたい」と述べた。
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