- 2025/03/12 掲載
ヘッジファンドの株式ポジション圧縮加速、当面継続か=ゴールドマン
[ニューヨーク 11日 ロイター] - ゴールドマン・サックスによると、国際的なヘッジファンドは10日に株式ポジションの圧縮を加速させており、この流れはしばらく継続する公算が大きい。米国株下落を受け、リスクオフムードが広がっているためだ。
10日は米景気後退懸念を背景にS&P総合500種の下げが1日としては昨年12月18日以来の大きさとなり、ナスダック総合も4%下落した。
ゴールドマンは、この日は個別銘柄の買い持ちと売り持ち双方のポジションが縮小されたと指摘した。
同社のバイスプレジデント、ビンセント・リン氏は「10日までを通じて精一杯推測したところでは、われわれはこの(リスク低減)局面のちょうど中盤にさしかかっている」と解説した。
こうした投資家のリスク低減が長引けば、株価の持ち直しには時間がかかる可能性もある。
一方ヘッジファンドのリスクを減らす戦略は実を結んでいるようだ。ゴールドマンによると11日時点で、ロング/ショートやシステム売買、マルチ戦略といった投資手法を駆使するヘッジファンドのリターンはいずれもプラスを確保している。
PR
PR
PR