- 2025/02/06 掲載
仏ペルノ・リカール、売上高予想を下方修正 中国の関税響く
[パリ/ロンドン 6日 ロイター] - 仏蒸留酒大手ペルノ・リカールは6日、2025年以降の売上見通しを下方修正した。中国でコニャック「マーテル」などの販売が低迷していることが理由。
欧州連合(EU)が中国製の電気自動車(EV)に対する関税を導入したことを受けて、中国政府がEU産ブランデーに関税を発動したことが響いた。
1週間前倒しで発表した半期決算では米国と中国の販売がそれぞれ7%、25%急減した。25年は1桁前半の減収になる見通し。従来予想は小幅な増収だった。
同社の株価は3%上昇。アナリストによると、決算と業績見通しが市場予想と一致した。
中国事業は引き続き非常に低迷しており、現時点の情報では春節(旧正月)が非常に低調で、贈答品が大幅に落ち込んだという。
米政府はメキシコ、カナダ、EUに対する関税を警告しており、アイリッシュ・ウィスキー、カナディアン・ウィスキー、テキーラなどの販売に影響が出る可能性がある。
2027─29年のオーガニック売上高の予想は従来の4─7%増から3─6%増に下方修正した。26年は移行期になるという。
PR
PR
PR