Iain Withers

[ロンドン ５日 ロイター] - 米資産運用大手ブラックロックは、暗号資産（仮想通貨）ビットコインに連動する上場投資商品を欧州で数週間以内に立ち上げる準備を進めている。関係者がロイターに明らかにした。

同商品はスイスを本拠とする見通しという。ロイターが確認した規制当局への提出書類によると、ブラックロックは最近、スイスのチューリヒを拠点とするデジタル資産に特化した会社iShares Digital Assetsを設立している。

ブラックロックはコメントを控えた。

米証券取引委員会（ＳＥＣ）は昨年１月、初めてビットコイン現物ＥＴＦ（上場投資信託）を承認。これを受け、ブラックロックなどは関連ＥＴＦを提供している。

ブラックロックのウェブサイトによると、同社の主要なビットコイン連動商品「ＩＢＩＴ」は急速に拡大し、２月４日時点で純資産額が５７５億ドルに達している。ただ、全てのグローバル投資家が米国籍の既存商品にアクセスできるわけではない。

暗号資産業界は米国では業界寄りのトランプ大統領の返り咲きを歓迎しているが、欧州では２０２３年に承認された暗号資産市場法が施行されつつあり、新たな厳しい規制に直面している。