- 2025/02/01 掲載
欧州市場サマリー(31日)
国内志向の強い中型株で構成するFTSE250種指数は31日の取引で0.70%高。月間では1.59%上昇した。
31日の取引で、FTSE350種航空宇宙・防衛株指数は1.49%高。防衛関連も手掛ける複合企業スミス・グループは10.8%高と急伸。米国のアクティビスト(物言う株主)エンジン・キャピタルからの圧力を背景に、傘下のスミス・ディテクションを分離する計画を発表したことが買い材料視された。
一方、金価格の値上がりで30日に大幅高だった貴金属株指数は1.16%安。来週は購買担当者景気指数(PMI)の発表やイングランド銀行(英中央銀行)の金融政策決定会合が注目を集めている。
ロンドン株式市場:[.LJP]
<欧州株式市場> 4日続伸して取引を終えた。企業の堅調な業績発表を好感し、ハイテク株などの買いが優勢だった。STOXX欧州600種指数は最高値を更新し、週間では1.78%高で6週連続での上昇となった。
テクノロジー株指数は31日の取引で1.65%高。第4・四半期の営業利益が期待を上回ったスウェーデンの大手測定器メーカー、ヘキサゴンが9.0%と大幅高だった。29日に好調な業績を発表したオランダの半導体製造装置メーカーASMLホールディングは2.3%高と続伸した。
ヘルスケア株指数は0.39%高。スイスの製薬大手ノバルティスは1.9%高。複数の治療薬の販売が好調で四半期の調整後純利益が市場予想を上回ったことが買い材料となった。
欧州経済の低迷を背景に、欧州中央銀行(ECB)が3月に追加利下げを決めるとの観測も投資家心理を後押しした。ドル高に伴いユーロなどが下落したことも、欧州の輸出銘柄の追い風になったとのコメントも聞かれた。
欧州株式市場:[.FJ]
<ユーロ圏債券> ドイツ2年債利回りが週間で数カ月ぶりの低下幅となる見込み。一連の弱い経済指標を背景に、欧州中央銀行(ECB)による今後の利下げ期待が高まった。
ECBの主要政策金利の25ベーシスポイント(bp)引き下げ決定を受け、前日30日に低下していた利回りはこの日は取引序盤で小幅ながら上昇に転じた。
ドイツ2年債利回りは2.18%に低下。週間では16bp低下と、昨年9月23日の週以来最大の低下幅となる見込み。
ドイツ10年債利回りは6ベーシスポイント(bp)低下の2.457%。週間では6bp低下の見込みとなった。
短期金融市場はECBの預金金利が25年末に1.95%になるとの見方を織り込む。これは、年末までに25bpの利下げが3回実施され、4回目の利下げが行われる確率が20%であることを意味する。
独仏10年債利回り格差は74bpに縮小した。
イタリア2年債利回り8bp低下の2.44%と、昨年10月中旬以来最大の低下幅となった。
独伊10年債利回り格差は109.1bpと、21年10月以来の低水準である104.50bpから遠くない水準で推移した。
ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]
<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード
ユーロ/ドル 1.0399 1.0404
ドル/円 154.91 154.65
ユーロ/円 161.11 160.90
<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード
STOXX欧州600種 539.53 +0.69 +0.13 538.84
FTSEユーロファースト300種 2147.08 +2.30 +0.11 2144.78
ユーロSTOXX50種 5286.87 +4.66 +0.09 5282.21
FTSE100種 8673.96 +27.08 +0.31 8646.88
クセトラDAX 21732.05 +4.85 +0.02 21727.20
CAC40種 7950.17 +8.53 +0.11 7941.64
<金現物> 午後 コード
値決め 2812.05
<金利・債券>
米東部時間15時22分
*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード
3カ月物ユーロ 97.48 +0.01 97.47
独連邦債2年物 106.82 +0.15 106.67
独連邦債5年物 117.43 +0.39 117.04
独連邦債10年物 132.52 +0.62 131.90
独連邦債30年物 128.92 +1.10 127.82
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード
独連邦債2年物 2.142 -0.079 2.193
独連邦債5年物 2.256 -0.076 2.286
独連邦債10年物 2.477 -0.054 2.515
独連邦債30年物 2.721 -0.040 2.753
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