- 2025/01/31 掲載
山陽特殊製鋼にTOB=705億円、競争力強化―日鉄
日本製鉄は31日、連結子会社で東証プライム市場上場の山陽特殊製鋼に対し、TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。約705億円を投じて完全子会社にする。技術情報の共有や経営資源の相互活用を迅速・円滑にして国際競争力強化を狙う。
日鉄は山陽特殊製鋼の株式53.08%を保有しており、残りを1株2750円で買い付ける。期間は2月3日~3月18日。成立すれば同社は上場廃止となる。山陽特殊製鋼はベアリング(軸受け)鋼材などを手掛け、自動車向けなどに強みを持つ。北米やインドで需要拡大が見込まれる一方、人口減少で内需は低迷。中国の過剰生産も逆風だ。
日鉄は、機動的に経営判断できる完全子会社化が望ましいと判断。山陽特殊製鋼もTOBに賛同している。日鉄は、2025年3月期業績への影響は軽微だとしている。
【時事通信社】 〔写真説明〕日本製鉄(上)と山陽特殊製鋼のロゴ
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