• 2025/01/31 掲載

蘭ASML、四半期決算での新規受注公表中止 株価乱高下を懸念

ロイター

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Toby Sterling

[アムステルダム 30日 ロイター] - オランダ半導体製造装置メーカーのASMLは29日、今後四半期決算で新規受注を公表しないと明らかにした。

四半期ベースでの適切な切り分けが困難で、株価の過度な変動をもたらすことを理由に挙げている。

新規受注はASMLの決算で最も注目されてきた指標だった。しかし新規受注が埋まるには半年から1年半もかかるため、四半期ごとの数字の解釈は難しく、時には株価が大きく振れる原因になった。

ロジャー・ダッセン最高財務責任者(CFO)は、相当な株価の変動要因になっていると指摘した。

こうした決定について、アナリストの間では残念がりつつも理解を示す声が大半だ。

バーンスタインのサラ・ルッソ氏は「(現在)われわれは平均受注の推移を観察し、向こう12カ月の受注残高により確信が持てるかどうかが分かったので、投資家にとってマイナスだ。(しかし)四半期受注という観点ではASMLに同意する。事業の長期的な健全性と安定性に関する指標としては非常に有効ではない」と述べた。

ASMLの2024年第4・四半期の新規受注は71億ユーロ(74億ドル)で、前期は26億ユーロ。この大きな差は、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)からの発注タイミングに影響された公算が大きい。

デグルーフ・ピーターカムのアナリスト、マイケル・ローグ氏は、TSMCやインテル、サムスン電子といった大口顧客の設備投資計画が既に十分な情報を提供してくれたと説明。ASMLの決定は問題ないとの見方を示した。

24年のASML株は30%余り上昇した分を結局全て吐き出した。ただダッセン氏は、年間売上高と利益率は最終的に同社が1月に発表した見通しに一致したと強調。「全ての四半期を合わせれば、それほどみすぼらしい内容ではなかったはずだ」と付け加えた。

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