• 2025/01/31 掲載

インド投資は中長期的に魅力、「次の中国」=ファンドマネジャー

ロイター

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Divya Chowdhury

[ムンバイ 30日 ロイター] - インド市場は最近、外国マネーの流出に見舞われているが、中長期的には魅力的な投資先だ――。先週、世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)に出席したファンドマネジャーらは「ロイター・グローバル・マーケット・フォーラム」でこうした見方を示した。

インドは経済成長が期待され、消費志向の大規模な人口を抱え、トランプ米大統領の関税によるリスクが限られている上、世界的に中国を巡る「リスク低減」の動きが続いているため、新興国市場の中でも魅力的な市場だという。

米ヌビーンのサイラ・マリク最高投資責任者(CIO)は「インドは必ずしも常に最も割安な市場ではないが、新興国市場ポートフォリオにインドを加えておくことは大いに有意義だ」と語った。

取引所の暫定データを見ると、外国人投資家は昨年10月以降、インドの株式市場から310億ドル以上を引き揚げた。成長減速と企業利益の減少が懸念されたためで、今年1月の流出額は80億ドル前後に達している。

製造業セクターと企業の設備投資が減速していることから、インドの2024―25年度の成長率は過去4年間で最も低い6.4%に低下すると予想されている。

主要株価指数のNSE指数は昨年9月に付けた過去最高値から約12%下落し、通貨ルピーは米ドルに対して過去最安値近辺で推移している。

それでもマレーシアの政府系ファンド(SWF)、カザナ・ナショナルのマネジングディレクター、アミルル・フェイサル・ワン・ザヒル氏はインドについて「信頼感を持っており、強気だ」と明言。「われわれから見れば、リターンや公共市場、さらにはイノベーションを筆頭に民間市場は非常に良好だ」と述べた。

米TCWグループ幹部のジェニファー・グランシオ氏は「インドは新たな中国だ」と期待を寄せた。

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