- 2025/01/31 掲載
小売業販売12月は3.7%増、冬物好調と価格上昇で予想上回る
Yoshifumi Takemoto
[東京 31日 ロイター] - 経済産業省が31日に発表した昨年12月の商業動態統計速報によると、小売業販売額(全店ベース)は前年比3.7%増となった。ロイターがまとめた事前予測(3.2%増)を上回った。冬物衣料の好調や食品など幅広い品目の値上げで金額が膨張した。
業種別の前年比は、織物・衣服などが14.2%増と大きく伸びたほか、燃料が5.1%、機械器具が4.9%、医薬品・化粧品が4.1%、飲食料品が1.7%とそれぞれ増えた。一方、自動車は3.4%減少した。冬物衣料品の好調や飲食料品の価格上昇が主に寄与した。
<ドラッグストアでコメ・解熱剤好調、ホームセンターは紙類値上げ寄与>
業態別ではドラッグストアが9.3%増と大きく伸びた。コメや化粧品に加え、インフルエンザ流行で解熱鎮痛剤などが増えた。家電大型専門店も4.8%増と好調だった。スマートフォン関連や、電気暖房など冬物家電が伸びた。ホームセンターはトイレットペーパーなど紙類の値上げもあり、3.3%増だった。スーパーは3.0%増加。食品の価格上昇が販売額を増やした。百貨店は2.2%増。冬物衣料やインバウンド需要が増加した。半面、コンビニエンスストアは、チケット販売の不振で0.9%減少した。
*経産省の発表資料は以下のURLでご覧になれます。
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syoudou/index.html
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