Caroline Valetkevitch

［ニューヨーク　３０日　ロイター］ - 米国株式市場は主要企業の決算内容を消化し、反発して取引を終えた。マイクロソフトの業績見通しが失望を誘う一方、テスラの強気のコメントが支援材料となった。

トランプ米大統領がメキシコとカナダからの輸入品に２５％の関税を課すと改めて表明したことを受け、取引終盤には値を下げる場面があった。同氏は両国からの石油輸入に２５％の関税を課すかどうかについて同日中に決定する見通しを示した。

ウェルススパイア・アドバイザーズのシニアバイスプレジデント兼顧問オリバー・パーシェ氏は「どのような関税政策や財政政策が実施されるのかが分かるまで、市場が持続可能な軌道を見いだすのは非常に難しいだろう」と述べた。

Ｓ＆Ｐ総合５００種の業種別指数は情報技術を除く全セクターが上昇し、通信サービスと金融は終値で過去最高値を更新した。

テスラが２．９％高でＳ＆Ｐ５００を押し上げた。同社が前日に発表した２０２４年第４・四半期決算は市場予想を下回ったものの、低価格の新モデルを今年前半に投入する見通しを示したほか、自動運転サービスの試験を６月に開始すると明らかにしたことが好感された。

メタも１．６％上昇。第４・四半期の売上高が市場予想を上回った。ただ、第１・四半期については売上高が市場予想を下回る可能性を示した。第４・四半期の利益が市場予想を上回ったＩＢＭも１３％の大幅高で、同社として１９９９年以来の上昇率を記録した。

一方、マイクロソフトは６．２％下落。クラウド事業の成長見通しが期待外れとなった。

物流大手ユナイテッド・パーセル・サービス（ＵＰＳ）は１４．１％下落。２５年の売上高見通しが市場予想を下回ったことを嫌気した。

引け後に決算を発表したアップルは時間外取引で約１％下落。第１・四半期（２４年１２月２８日まで）決算は利益が市場予想を上回ったが、ｉＰｈｏｎｅ販売と中国での売上高が低調だった。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を４．１対１の比率で上回った。ナスダックでも２対１で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は１３７億９０００万株。直近２０営業日の平均は１５４億株。

終値 前日比 ％ 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株３０種 44882.13 +168 +0. 44548 4500 44548

.61 38 .69 8.75 .69

前営業日終値 44713.52

ナスダック総合 19681.75 +49. +0. 19697 1978 19483

43 25 .53 5.79 .83

前営業日終値 19632.32

Ｓ＆Ｐ総合５００種 6071.17 +31. +0. 6050. 6086 6027.

86 53 75 .64 46

前営業日終値 6039.31

ダウ輸送株２０種 16511.25 -146 -0.

.60 88

ダウ公共株１５種 1006.21 +23. +2.

74 42

フィラデルフィア半導体 5030.53 +112 +2.

.43 29

ＶＩＸ指数 15.84 -0.7 -4.

2 35

Ｓ＆Ｐ一般消費財 1909.76 +11. +0.

50 61

Ｓ＆Ｐ素材 563.15 +5.6 +1.

0 00

Ｓ＆Ｐ工業 1179.80 +13. +1.

36 15

Ｓ＆Ｐ主要消費財 876.01 +9.3 +1.

1 07

Ｓ＆Ｐ金融 861.29 +8.0 +0.

4 94

Ｓ＆Ｐ不動産 260.95 +3.5 +1.

1 36

Ｓ＆Ｐエネルギー 686.76 +3.5 +0.

9 53

Ｓ＆Ｐヘルスケア 1716.81 +19. +1.

63 16

Ｓ＆Ｐ通信サービス 369.59 +4.1 +1.

8 14

Ｓ＆Ｐ情報技術 4509.70 -25. -0.

23 56

Ｓ＆Ｐ公益事業 398.42 +8.3 +2.

4 14

ＮＹＳＥ出来高 11.51億株

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 3963 + 大阪比

0 210

シカゴ日経先物3月限 円建て 3958 + 大阪比

5 165