- 2025/01/31 掲載
米アップル、四半期利益予想上回る iPhone・中国販売は低調
Stephen Nellis
[30日 ロイター] - 米アップルが30日発表した第1・四半期(2024年12月28日まで)決算は利益が市場予想を上回った。ただ、競争激化や人工知能(AI)機能の導入の遅れなどが響き、iPhone販売と中国での売上高が低調だった。
総売上高は1243億ドルと、LSEGがまとめた市場予想(1241億2000万ドル)を若干上回った。1株当たり利益は2.40ドルと、市場予想の2.35ドルを上回った。タブレット端末「iPad(アイパッド)」とパソコン「Mac(マック)」の販売が予想より好調だった。
iPhoneの売上高は691億4000万ドルにやや減少。アナリストの予想の710億3000万ドルを若干下回った。
中国での売上高は185億1000万ドルと、前年同期の208億2000万ドルから減少。ビジブル・アルファがまとめたアナリスト5人の予想(213億3000万ドル)を下回った。
株価は不安定な引け後の時間外取引で0.25%下落した。
<AI機能がけん引>
アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)はインタビューで、AI機能「アップルインテリジェンス」が自社の新デバイスの販売をけん引していると指摘。「アップルインテリジェンスを展開した市場では、『iPhone16』ファミリーの前年比パフォーマンスが同機能を利用できない市場よりも好調だった」と語った。
アップルインテリジェンスが4月にフランス語やドイツ語などの新しい言語で提供されると述べた一方、中国で利用可能になる時期は決まっていないと説明。「規制当局と協力し続け、できる限り早くリリースする」とした。
また、クック氏はロイターに対し、中国での減収の約半分は、同社の再販業者が保有する在庫量の変化に起因すると述べた。
DAダビッドソンのマネジングディレクター、ギル・ルリア氏は「中国での値引きによる在庫一掃が重荷になったかもしれない。通期について、特にアップルインテリジェンスを中国で展開することができればうまくいくだろう」と述べた。
PR
PR
PR