David Lawder

［ワシントン　１７日　ロイター］ - 米議会予算局（ＣＢＯ）は１７日、２０２５年度の米財政赤字が前年とほぼ横ばいの１兆８６５０億ドルになるとの見通しを示した。政府の財政状況が大きく悪化することはないとの見方を示唆した。

ただ、ＣＢＯの「ベースライン」の推計は現行法に基づくもので、１７年のトランプ減税が今年末に予定通り失効し、税率がより高い水準に戻ることを前提としている。減税が延長された場合、現在３６兆ドルの米債務総額は１０年間で４兆ドル増加する可能性がある。

来週２０日にはトランプ次期大統領のホワイトハウス復帰を控える。

ＣＢＯのデータによると、財政赤字は２７年度に１兆６８７０億ドル、国内総生産（ＧＤＰ）比５．２％まで小幅減少した後、３３年には２兆６３７０億ドル（ＧＤＰ比６．５％）まで徐々に増加。２６─３５年の累積財政赤字は２１兆７５８０億ドル（ＧＤＰ比５．８％）と推計される。

２５年の米経済成長率については、昨年６月時点見通しの２．０％から小幅低下の１．９％とし、２４─３４年の平均成長率は１．９％になるとの見通しを示した。