Shiho Tanaka

［東京　１６日　ロイター］ - 林芳正官房長官は１６日午後の会見で、植田和男日銀総裁の発言を受けて来週の金融政策決定会合での追加利上げ決定の観測が高まっていることに関連し、「今後の利上げを含め、（金融政策の）具体的な手法は日銀に委ねられるべき」と述べ、政府としてのコメントは差し控えた。

その上で、日銀には引き続き政府と密接に連携を図り、経済・物価・金融情勢を踏まえつつ２％の物価安定目標の持続的・安定的な実現に向けて適切な金融政策運営を行うことを期待をしていると改めて説明した。

植田日銀総裁は１６日、第二地銀協会の賀詞交歓会であいさつし、２３─２４日に開催する金融政策決定会合では、展望リポートで示す経済・物価見通しをもとに利上げを議論するとの見通しを重ねて示した。