- 2025/01/10 掲載
中国乗用車輸出は今年大幅鈍化、EV「ゼロ成長」に=業界団体
CPCAによると、2024年の乗用車輸出台数は前年比25%増の480万台と、2年連続で日本を上回って世界最大の座を維持する見込み。日本自動車工業会が公表した24年1─11月の輸出台数は4.3%減の382万台だった。
ただ崔氏は、今年の中国の輸出台数が前年比10%増まで減速すると予想。欧州の輸入関税の重圧に加え、ロシア向け出荷が落ち込むとみている。
中国のEVとプラグインハイブリッド車を合わせた新エネルギー車(NEV)の24年輸出台数は24.3%増の129万台だった。
一方、中国国内の24年乗用車販売台数は5.3%増の2310万台と前年並みの伸びを維持し、4年連続のプラスを記録。特にNEVは40.7%増で、販売台数全体に占める比率は47.2%と節目の50%に迫った。猛烈な価格競争とガソリン車からの乗り換えを促す補助金を背景に需要が高まった。
こうした状況は、BYD(比亜迪)や吉利汽車、小米といった国内有力メーカーと米テスラには追い風となった半面、米ゼネラル・モーターズ(GM)、トヨタ自動車、ドイツのフォルスワーゲンなどテスラ以外の外国勢は市場シェアの縮小が続き、中国工場の稼働率低迷に苦しんだ。
24年に販売された乗用車のうち補助金利用は660万台強で、その6割余りはNEVだった。
CPCAの予想では、今年の国内乗用車販売の伸びは全体で2%、NEVは20%で、NEVの販売台数に占める比率は57%になる。それでもNEV販売台数の伸びは21年以降で最低にとどまる可能性があるという。
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