- 2024/11/21 掲載
米国株式市場=まちまち、ロシア・ウクライナ緊張激化が重し
Abigail Summerville Lisa Pauline Mattackal
[20日 ロイター] - 米国株式市場はハイテク銘柄中心のナスダック総合が下落して取引を終えた。ロシアとウクライナの緊張激化を巡る懸念が重しとなった。ディスカウント大手ターゲットの決算がさえなかったことも相場を圧迫した。
ダウ工業株30種とS&P総合500種は終盤に切り返し、ダウは上昇して終了。S&Pは横ばいとなった。
ウクライナは20日、英国製の長距離ミサイル「ストームシャドー」を初めてロシア領に向けて発射した。前日の米国製の長距離地対地ミサイル「ATACMS」に続き、2日連続で西側諸国から提供された長距離弾を使用しロシアを攻撃した。
DAデビッドソンのウェルスマネジメントリサーチ責任者、ジェームズ・レーガン氏は「前日はグロース(成長)株とハイテクセクターが力強く上昇したが、きょうは守勢的な動きがやや強まった」と指摘。
「エヌビディアの決算を控えた慎重な見方や、ターゲットの決算を受けた全般的な反応なのかもしれない。ウクライナとロシアの緊張や米大使館閉鎖など地政学的な懸念も高まっている」と話した。
半導体大手エヌビディアは引け後の決算発表を控え、0.76%下落した。決算発表では第4・四半期(11─1月)の売上高見通しが一部の投資家の高い期待に届かず、株価はさらに下落した。
通常取引では同社株の下落に圧迫され、情報技術セクターが0.23%安となった。
ターゲットは21.4%の大幅安。第4・四半期(11―1月)の既存店売上高と利益の見通しが市場予想を下回った。
一般消費財は0.57%安と、S&P主要セクターで最大の下落率を記録した。
グロース銘柄も売られ、テスラは1.15%、アマゾン・ドット・コムは0.85%、それぞれ下落した。
暗号資産(仮想通貨)ビットコインが9万4000ドルを超えたことを受け、関連銘柄は上昇した。マイクロストラテジーは10%高、マラ・ホールディングスは13.9%高。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.24対1の比率で上回った。ナスダックでも1.12対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は132億株。直近20営業日の平均は143億2000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 43408.47 139.53 0.32 43296.05 43465.77 43074.86
前営業日終値 43268.94
ナスダック総合 18966.14 -21.33 -0.11 18971.31 18974.91 18724.39
前営業日終値 18987.47
S&P総合500種 5917.11 0.13 0 5914.34 5920.67 5860.56
前営業日終値 5916.98
ダウ輸送株20種 17002.48 -26.31 -0.15
ダウ公共株15種 1055.07 1.25 0.12
フィラデルフィア半導体 4884.25 -34.91 -0.71
VIX指数 17.16 0.81 4.95
S&P一般消費財 1733.68 -9.99 -0.57
S&P素材 580.5 4.15 0.72
S&P工業 1172.86 1.12 0.1
S&P主要消費財 867.9 -1.59 -0.18
S&P金融 823.02 -2.28 -0.28
S&P不動産 272.24 -0.5 -0.18
S&Pエネルギー 731.95 7.22 1
S&Pヘルスケア 1663.36 19.43 1.18
S&P通信サービス 331.95 0.24 0.07
S&P情報技術 4531.94 -10.31 -0.23
S&P公益事業 407.35 0.31 0.08
NYSE出来高 9.29億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 38315 - 125 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 38280 - 160 大阪比
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