- 2024/11/20 掲載
10月米雇用、ワシントン・フロリダ州で大幅減 ストとハリケーン影響
[ワシントン 19日 ロイター] - 10月の米雇用者数はワシントン州とフロリダ州で大幅に減少した。これは、ボーイングの工場でのストライキとハリケーン「へリーン」が先月の米雇用の伸びの急激な鈍化の大きな要因となったことを示唆している。
19日に発表された州別の雇用・失業率報告によると、先月のフロリダ州の非農業部門雇用者数は3万8000人減少し、ワシントン州でも3万5900人減少した。ヘリーンは9月下旬、カテゴリー4のハリケーンとしてフロリダ州ビッグベンド地域を襲い、その後南部に深刻な被害をもたらした。
ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、バージニア州、テネシー州でも雇用者数は減少した。ジョージア州ではわずかに増加した。
JPモルガンのエコノミスト、アビエル・ラインハート氏は、ハリケーンの影響で10月の雇用者数は約8万5000人減少したと推計する。またストライキの影響も加味すると、10万から12万5000人の減少したもよう。
ただ、11月にはこれらの要因が解消されるため、雇用の回復が見込まれる。INGのチーフエコノミスト、ジェームズ・ナイトリー氏は「ストを行っていた労働者は職場に復帰し、ハリケーンのために10月の統計に含まれなかった約6万5000人も11月のデータには含まれる」と指摘する。
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