• 2024/10/31 掲載

NY市場サマリー(30日)米国株下落、ドル軟調、10年債利回り下げ幅縮小

ロイター

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<為替> ニューヨーク外為市場では、週内に米雇用統計の発表と、来週に米大統領選を控える中、ドルが主要通貨に対し軟調に推移した。

この日発表の経済指標では、10月の全米雇用報告で民間部門雇用者数が23万3000人増加。増加数は予想の11万4000人を上回った。

商務省発表の第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比2.8%増。インフレ低下と力強い賃金上昇が個人消費をけん引し、堅調な成長ペースを維持した。

終盤の取引で主要通貨に対するドル指数は0.17%安の104.06。一時は104.43まで上昇していた。

ドル/円はは横ばいの153.42円。ユーロ/ドルEUR=EBSは0.36%高の1.0857ドル。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 米金融・債券市場では、指標10年債利回りが下げ幅を縮小したほか、短期債利回りが上昇した。11月1日に10月の雇用統計発表を控える中、この日に発表された経済指標が堅調だったことを反映した。

この日発表の経済指標では、10月の全米雇用報告で民間部門雇用者数が23万3000人増加。増加数は予想の11万4000人を上回った。

商務省発表の第3・四半期の国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比2.8%増。インフレ低下と力強い賃金上昇が個人消費をけん引し、堅調な成長ペースを維持した。

ジャニー・モンゴメリー・スコット(フィラデルフィア)のチーフ債券ストラテジスト、ガイ・ルバス氏は「この日に発表された経済指標はおおむね良好だった。第3・四半期GDP速報値では、健全な基調的成長とインフレ緩和が示唆された」と述べた。

9月の雇用統計が予想を大きく上回ったことなどを受け、米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースは緩やかなものになるとの見方が台頭。CMEフェドウオッチによると、FRBが11月の会合で通常の幅となる0.25%ポイントの利下げを決定するとの見方がほぼ完全に織り込まれている。11月と12月の双方の会合で0.25%ポイントの利下げが決定される確率は73%。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 米国株式市場は主要3指数がいずれも下落して取引を終えた。多数の企業決算発表が待たれる中、半導体株が売られた。

マイクロソフトとメタ・プラットフォームズは引け後に決算を発表。ともに市場予想を上回った。株価は発表を控え、マイクロソフトが0.13%高、メタが0.25%安で引けた。

グーグルの持ち株会社アルファベットは、前日発表した決算が追い風となり、2.8%上昇した。

半導体株はアドバンスト・マイクロ ・デバイセズ(AMD)とコルボのさえない見通しを受けて売られた。AMDは10.6%安、コルボは27.3%安となった。

人工知能(AI)サーバーを手がけるスーパー・マイクロ・コンピューターは、大手会計事務所のアーンスト・アンド・ヤングが同社の監査役を辞任したことを受け、32.6%急落した。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米大統領選を来週に控え、安全資産としての金の需要が高まり、5営業日続伸した。

11月5日の米大統領選の投開票まで1週間を切る中、各種世論調査によると、民主党候補ハリス副大統領と共和党候補トランプ前大統領の支持率は拮抗している。トランプ氏が当選すれば、インフレが再燃するとの観測も浮上。地政学リスクとしては、ウクライナ情勢の悪化を巡る警戒感が根強い。金融市場を取り巻く不確実性が強まる中、投資家は資金の安全な逃避先として金の買いを継続。相場は徐々にレンジを切り上げ、取引終盤に2800ドルの大台に乗せた。

市場参加者の間からは、最近のネガティブなニュースは金相場を押し上げるような材料が多く、相場は目先、2850ドルを目指すとの予想が聞かれた。さらに、新興市場を巡る懸念や金上場投資信託(ETF)への資金流入に加え、米大統領選後の持ち高調整などが金需要に拍車を掛け、相場は来年までに3000ドルの大台に達する可能性があるとの強気の見方も聞かれた。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、需給引き締まり観測が強まる中で買われ、3営業日ぶりに反発した。

米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油在庫統計では、原油在庫が前週比50万バレル減と、市場予想(ロイター調査)の220万バレル増に反して取り崩しとなった。ガソリン在庫も270万バレル減(同予想50万バレル増)だった。これを受けて、米国内で需給が引き締まるとの観測が強まった。

また、ロイターが30日、複数の関係筋の話として、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が12月から予定されている増産を1カ月またはそれ以上延長する可能性があると報じたことも、相場を下支えた。一方、外国為替市場では対ユーロでドル売りが優勢。ドル建てで取引される商品の割安感を意識した買いも入った。原油相場は週初に大幅安となった後、小幅ながら下落しており、安値拾いの買いも入りやすかった。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 153.41/153.43

始値 152.89

高値 153.49

安値 152.79

ユーロ/ドル NY終値 1.0855/1.0857

始値 1.0833

高値 1.0871

安値 1.0809



米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 95*24.00 4.5104%

前営業日終値 95*19.50 4.5190%

10年債(指標銘柄) 17時05分 96*20.00 4.3004%

前営業日終値 96*26.50 4.2740%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*27.25 4.1582%

前営業日終値 100*03.00 4.1040%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*29.00 4.1743%

前営業日終値 100*00.38 4.1190%



終値 前日比 %

ダウ工業株30種 42141.54 -91.51 -0.22

前営業日終値 42233.05

ナスダック総合 18607.93 -104.82 -0.56

前営業日終値 18712.75

S&P総合500種 5813.67 -19.25 -0.33

前営業日終値 5832.92



COMEX金 12月限 2800.8 +19.7

前営業日終値 2781.1

COMEX銀 12月限 3407.5 ‐36.6

前営業日終値 3444.1

北海ブレント 12月限 72.55 +1.43

前営業日終値 71.12

米WTI先物 12月限 68.61 +1.40

前営業日終値 67.21

CRB商品指数 280.2553 +1.9227

前営業日終値 278.3326

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