- 2024/10/31 掲載
マイクロソフト、7─9月期決算は予想超え AIでクラウド事業拡大
Deborah Mary Sophia Aditya Soni Anna Tong
[30日 ロイター] - 米マイクロソフトが30日発表した第1・四半期(7─9月期)決算は、売上高と利益がともに市場予想を超えた。クラウド事業「Azure(アジュール)」の売上高が市場予想をやや上回り、人工知能(AI)への大規模投資が実を結びつつあることを示した。
マイクロソフトはAIを活用した同社のクラウド能力を需要が上回っているとの見方も改めて示した。
Azureの売上高は33%増。ビジブル・アルファが集計した市場予想は32%増だった。Azureの成長に対するAIの寄与度は12%ポイント。前期は11%ポイントだった。
同社株は引け後の時間外取引で当初の高値から下げに転じた。
ブレット・アイバーセン副社長(IR担当)は「当社の現在の能力を上回る需要が引き続き見られる。顧客はクラウド、AI分野で複数年の契約を結び、将来のさまざまなプロジェクトにコミットしている」とし、「AIの機会はまだ非常に初期段階だと感じている」と述べた。
また、今年度後半にAI能力をより顕著に拡大する見通しとし、拡張によって現在の制約に対処できるかは需要の伸び次第だと述べた。
第1・四半期の売上高は16%増の656億ドル。LSEGがまとめたアナリストの予想平均は645億ドルだった。
1株当たり利益は3.30ドル、アナリスト予想は3.10ドルだった。
設備投資額は前期の190億ドルに対し5.3%増の200億ドルと、ビジブル・アルファが集計した市場予想の192億3000万ドルを上回った。
業務用ソフト「オフィス」、「365コパイロット」、AI・音声技術サービスなどを手がけるプロダクティビティー部門の売上高は283億ドル。
基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」や「サーフェス」端末、ゲーム製品・サービスを含むパーソナル・コンピューティング部門の売上高は17%増の132億ドルだった。
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